はじめに
古い作品なのでネタバレ全開で書いて行きます。
前情報なしで今から読みたい方はすっ飛ばしてください。
テーマ”男の生き様”
なんといっても好きなシーンがあるんですよ。
それは紀ちゃんと遊びに行って紀ちゃんがジョーのことをあきらめるシーンです。
あそこのシーンが一番印象に残ってます。
紀ちゃんはジョーに好意を抱いていたんですよね、その日ジョーと会ってはじめて遊びに誘ってくれたのがうれしかった。
紀ちゃんはジョーにいまどきの青年みたいに遊んで青春を謳歌したくないの?と尋ねます。
普通に食事をして色んなところに遊びにいったり紀ちゃんは”普通の生活”を求めていたんですね。
ジョーはこう言います、
「青春を謳歌するのとはちょっと違うかもしれないがリングで戦ってるときは他に何も考えられないくらい夢中になれる、真っ赤に燃え上がって 燃え尽きて あとには灰だけが残る 他にはなにも残りゃしない 真っ白な灰だけだ。」
カッケー!!!!
これですよ! たまらんですよ!
一度入ってみたいセリフ 「真っ白な灰だけが残る(〃´ー`)=3 フッ 」
それは拳闘という殴り合いの世界ですが、男としてひとつのことに熱中して何かを成し遂げるって言うのはあこがれる生き方なんですよねー。
それを聞いた紀ちゃんは「私ついていけそうにない」と言って、
去って行くジョーを追いかけることはしませんでした。。。
生き方の違いなんです。
お互い好意は寄せてたと思うんです。ジョーも
でも生き方が違うから一緒にいられないんです。
普通好きな子がいたらその子に合わせますよね。でもジョーはそんなことはしません。優先順位が違うんです。
一般に女の人がこの作品を見てどう思うのかわかりません。
ジョーかっこいいから私が支えるなんて意見もあるかもしれませんね。
ただジョーはぶっきらぼうでぜんぜん相手もしてくれないだろうから付き合う女の人は大変そうです。
さて、あしたのジョーにはもう一人女キャラがいます。葉子さんです。
葉子さんとはお世辞にも仲がいいといえる関係性ではなかった。
出会いも最悪でしたし、力石がいたときは力石に好意を寄せていたはずです。
その力石もジョーとの試合で死んでしまう。そのあとはプロモーターとしての付き合い。
プライベートなんて関係ない仕事の付き合いです。
お互いに好意を寄せてる様子も感じられません。
でも、最後の試合で葉子さんが控え室に来てパンチドランカーになりかけてるジョーを心配して試合を止めに来ます。
ここでもジョーは「逃げることなんか出来ない 今まで倒してきた連中に申し訳が立たない」と言ってリングに向かいます。
葉子さんはここでジョーに告白します。「あなたが好きだから!私のために行かないで!」と、、
しかし、ジョーはリングに向かいます。 「ありがとう」と言う言葉を残して。。
カッケー!!!
一度は言いたいセリフ 「ありがとう」←
好きな女に、やめてといわれても自分の気持ちに嘘はつけない
男の勲章ってやつを手に入れるためには引き返すわけには行かないんです。
そして試合がはじまり最後は乱打戦、二人ともぼろぼろになって戦っているときリングサイドに葉子さんが現れます。
「わたし、見届ける! そばで矢吹君を最後まで見届けるわ!」
好きー!葉子さん好きー!!
自分勝手といわれようと自分の生きる道を走り続けてきたジョー
それをただ見守ってくれると言うんです。
男なら一度は言われてみたいセリフ
「私見届ける! 最後までそばで見届けるわ!」
止めることは出来ないからせめてあなたのことを見届けるって
いい女ですよ 葉子さんは。
紀ちゃんと葉子さん どっちがいいとはいいません。
それぞれ生き方の違いです。
紀ちゃんはジョーにはついていけなかった。
でも、葉子さんはついてきてくれたんです。
ラストのシーン、ジョーは試合後の血まみれのグローブを葉子さんに渡します。
「うけとってくれよ 持っていてほしいんだ あんたに」
カッケー!!!
男なら一度は言いたいセリフ
「持っていてほしいんだ あんたに」 しつこい?
そしてジョーは真っ白な灰に燃え尽きます。
しっぶー!!!
あしたのジョーは一言で言うと男の生き様を教えてくれる漫画です。