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「早撃ち両さん!?の巻」他７編に加え、山止たつひこ笑劇場「交通安全’76」も収録。

私が読み始めたのは90年前後の年からで、70巻前後出ていたころだと思います。
その頃すでに他に長期連載している作品は「ゴルゴ13」くらいで、子供心に「こんなに長くやってるなんてすごい！」と思いました。
そして、2016年に200巻で完結しました。

長期連載のなかで趣向を凝らしたり、時代に合わせて変化し、面白さを兼ね備えているのは半端じゃありません！
1巻から20巻くらいまでは、大人向け（というより読む年齢層、精神年齢が高かったと思われる。）
絵柄は劇画タッチで中身はコメディ　そのギャップが受けたんでしょうか

20巻から40巻くらいになると子供向けにタッチが柔らかくなっていきます。
両さんも切れ方がおとなしくなり、子供にも優しくなっています。

40巻から60巻くらいになると絵としての完成を見せ始める。
両さんは子供たちのヒーローになり人助けなどもし始める。
かっこいい両さんがたくさんみれるのはこの辺。

60巻から80巻くらいが極み。
漫画として完成を見せている
ストーリーもひとつひとつが面白く武勇伝が多く語られる。

100巻くらいになると90年代も後半に差し掛かり近代化の影響を受ける
アシスタントが変わった影響が大きいと思うが背景など絵が大幅に変わっていくのがこの辺。
（私は70巻くらいの両さんが一番好き）

100巻以降は正直
140巻くらいまでだいーぶ時間をあけてから読んだ。
世の中の風向きが変わりおおっぴらにバカを表現できる空気じゃなくなっていったのか、両さんはおとなしくなったと思う。

150巻を超えると思い出に残ってる話を見つけるのは難しいが180巻くらいからまた面白くなったように思う。
そして、続けようと思えば死ぬまで描けたらしいがキリのいい200巻で完結するのである。

幼い頃に買い始め全巻揃えているが、やはり私は幼い頃に見た70巻前後が大好きなのである。
これは年齢、読むタイミングなど人によって変わると思うのでぜひお気に入りの話を見つけてほしい。

時代を反映している作品なので描いている時期の世の動きも垣間見えるところも評価したい。
生まれる前のことがリアルに感じられる漫画はなかなか無いですよ。