原作版 左ききのエレン｜11巻まで無料読み放題

もがき苦しむ日常の中で、高校時代に出会った天才・エレンのことを思い出していた。

デザイナーとなってがむしゃらに働いているけれど報われないと感じている主人公。
高校時代その才能にあこがれた同級生の「エレン」の影を追いながら現在の自分に葛藤する姿が心をえぐられる感じがする。

夢があって、その夢を追いたいと思っていても周りの才能ある人間に触れ「自分は駄目なんじゃないか？」と自問自答するということは誰しも少なからずあることだと思います。

周りと比べ、自分が劣っていると感じたとき夢をあきらめてしまう。

本来好きで始めたはずの事なのに、嫌いになってしまったりするのってなんだかもったいない。
周りと比べる事なんて本当は意味のない事だとわかっていてもどうしても比べてしまうんですよね。
自分の中で区切りをつけけじめをつける。悲しい事ですが現実問題として考えたとき仕方ない事なのかもしれません。

本作の主人公は、大人になって心が折れそうになっている時
過去の自分の気持ち、才能にぶつかった時に芽生えた反骨心のようなものに「当時のエレン」を通して気づいていく。
それは大人になった今だからこそ大事にしなければいけない気持ちだと思います。

「アーティストになれなかったらサラリーマンをやれ」

社会に出て組織に入って仕事をするということは夢をあきらめるという事かもしれません。
しかし、自分の心にうそはつけない。

「折り合いをつける」
”賢い”大人ならしている事かもしれません。でも、夢を見ていた子供の自分に嘘をついて生きていくのはとても苦しいこと。

この漫画を読むと忘れていた気持ちに気づく事ができるかもしれません。
忘れていた”なにか”に気づかせてくれる恐ろしい漫画です。

読み進めるたび絵がうまくなっていくのも見ていて面白いところですね。

物語の中身が気になった方は、
Kindle Unlimitedで11巻丸ごと読み放題となってますので無料登録して読んでみてください。

第1巻試し読み