「アパートの清水」に突如、コタローという4歳の少年が引っ越してきた。
なんと彼は一人暮らし・・・!しかしながら妙に生活力があり、むしろアパートのちょっと駄目な隣人の大人たちよりも余程しっかりしていて!?
そんなコタローのちょっとずつ明らかになる過去に、皆が心を震わせていく・・・
笑って泣けるアパートメントコメディーの開劇!!
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コタローは1人暮らし(1)
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コタローは1人暮らし 作品紹介
作者:津村マミ
出版社:小学館
Twitter:コタローは1人暮らし
作者Twitter:@TumuDora
コタローは1人暮らし のあらすじ
なんと彼は一人暮らし・・・!しかしながら妙に生活力があり、むしろアパートのちょっと駄目な隣人の大人たちよりも余程しっかりしていて!?
そんなコタローのちょっとずつ明らかになる過去に、皆が心を震わせていく・・・
笑って泣けるアパートメントコメディーの開劇!!
コタローは1人暮らし を読んだ感想
住んでいるアパートに子供が引っ越してくるところから物語は始まる。
、、とこの子供が主人公なのだろうがどうもコタロー視点で物語を見ることができない。
私が大人だからなのだろうか?
小学生が読めばコタロー目線で見ることができるのだろうか?
私はコタローの隣に住む漫画家志望の住人「狩野くん」目線でこの漫画を読んでいる。
漫画家志望の狩野くんはダラケ癖があるグータラ人間でとても共感が持てる。
男が一人で暮らしていればそりゃこんな感じになるよね!
漫画家になる夢を追っかけていて賞を取ったこともある!それゆえに夢を諦めきれない感じだろうか?編集さんに厳しいことを言われているがなにかきっかけを掴めば変われそうである。現時点ではデートの約束もすっぽかして寝ているダメ男だ。
そんな狩野くんが住むアパートの隣に越してきたのが本編の主人公「コタロー」だ。
アパートは6部屋。自分も住むので6-1=5。計算もできる。スーパーへ一人買い物に行きお徳用ティッシュを買う。ちょうど5個入りだちょうどいい。そうこのティッシュは一つずつご近所さんにお配りするのだ。気遣いもできる4歳児。それがコタローだ!
早速隣の住人(狩野)のもとへ挨拶に行く
「隣の203号室に越してきたコタローと申す。以後お見知りおきを」
挨拶もできる4歳児それがコタローだ。
「ああ サンキュな」
「でもこのアパート子連れは駄目じゃなかったっけ?」
コタローは子供を連れてなどいない
「わらわは一人で隣を借りているのだ」
子供ひとりでアパートを借りて住むという、現実ではありえないお話。
「行政は何をしている!」とかいうツッコミはとりあえず置いておこう。これは漫画なのだ。
現実を受け止められない狩野くん。その反応正しいぜ!
入居して風呂がないことに気づいたコタローは風呂に入るべく、隣人狩野のもとへ。
このアパートには風呂がないから、風呂に入りたいなら「戦闘」もとい「銭湯」にいかなきゃいかんぜ。なるほどとばかりに銭湯にでかけるコタローだが子供の夜の一人歩きは危ない気がする。自分がなぜこんな事をしているかもわからないが、気になるものは仕方ないので後を追って銭湯に行くことにした。風呂も数日入ってなかったしね!
初日から風呂を欠かさないコタローはきれい好きのイケメンか?まぁ引っ越し初日の銭湯ってなんかいいよね♬
一緒に頭を洗っているとシャンプーが目に入って苦しんでいるコタローが。。見てられないので頭を洗ってやると「人に頭を洗ってもらうのはひさびさぞ」と不穏な空気が流れ始まる。
いや最初からなんとなく気づいてはいたんですよ。
子供が一人で生活を始めるなんてなんかおかしいって!
でも見てみないふりをしていたというか、なんかとぼけた口調だし、親がいないのもなんか理由があるんだろうって。。
親がいない理由。。。親がいない理由なんて二通りくらいしか思いつきません。。
しかも決して幸せではない理由しか。。
でもコタローはこんな感じだし、「今すぐ触れなくてもいいか」と、とりあえず一緒にアパートに帰ることにした。
と冒頭はこんな感じで始まりました。
つかみどころのないコタローなので傷ついているのか、能天気なのか、コメディなのか、シリアスなのかもわからないまま読み始めましたがどうやらシリアスコメディですね。
さみしい境遇にあるのは間違いなくて、それでも楽しく生きるために頑張ってるといった感じです(´;ω;`)ウッ
見ず知らずの子供だけどほっておけない狩野くんに好印象を抱いています。
というより狩野くんはいたって普通。やりたいこともやりたくないこともあって、だからこそ共感できる。
いきなり越してきたコタローがこのアパートの住人達とどんな物語を繰り広げることになるのか?1巻では他に「201号室のかわいいお姉さん」と「102号室のいかついおっさん」が出てきます。
この二人ともなにかしら問題を抱えている感じ。はっきりわかる部分もあればそうじゃない部分もある。このアパートは問題のある人たちばかりですが、よくよく考えてみればそれが普通かもしれないですね。みんなある程度の問題を抱えているのが普通で、いわばこのアパートは「社会の縮図」なのかもしれません。
コタローを通していろんな人の人生が見えてくるのが面白い。
願わくばみんながいい人でありますように!
ハートフルコメディが好きな方におススメです。
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(2019/1/30)